GPZ900R 点検整備 1984年に登場した、カワサキ初の水冷4気筒DOHC4エンジンを搭載したGPz900R。 初代A1から2003年のA16最終モデルまで19年間という長期間販売された人気車両。 「Ninja」の名を冠した最初の車両として、そして、映画でも使われた車両としてとても有名です。 今でも、この車両の人気はあり大切に乗り続けている方なども多いです。 今回はそのGPz900Rの点検整備のお話。 チェーン、リアスプロケット、ピボットシャフト、アクスルシャフト交換です。 *P5110071.JPG ドライブスプロケットは普段カバーに覆われていて中を見る機会は少ないと思います。 チェーンオイルに埃が絡まったオイルダンゴがこのようにこびりついてしまうことがあります。 機会があれば開けて清掃することをお勧めしますが、普段のメンテナンスでチェーンにオイルを塗布した際に、飛び散らないように軽く拭き上げつつなじませることをすると良いかもしれません。 こびりついているオイルダンゴは清掃し綺麗に拭き取ります。 *P5130078.JPG*P5130083.JPG リアタイヤのスプロケット・チェーン交換 スプロケットとチェーンは、常にエンジンとタイヤの間に発生する大きな力が加わっている部品になります。 動き続けているため、その部品の動きがスムーズでなくなると、そのひずみが部品同士の接点に影響を与えてしまいます。 金属製品であり、一度傷がついてしまうとほっておいても人間のように傷が治ったりはしません。ついてしまった傷によってさらに動きに影響が出てしまい傷が大きくなっていってしまいます。 *P5130081.JPG *P5140085.JPG *DSCN0998.JPG クロモリピボットシャフト交換 ピポッドシャフトの交換により剛性が向上しスイングアームの動きがよりスムーズになります。 *P5110074.JPG *P5130075.JPG *P5130079.JPG *P5130080.JPG クロモリリアアクスルシャフト交換 リアアクスルシャフトの交換により剛性が向上します。 エンジンからチェーンを伝わってくる大きな力をリアタイヤがしっかりと受け止めて、タイヤが地面を蹴り出そうとします。 その時の応力の反作用でスイングアームに捩れ用とする力が伝わりますが、クロモリの剛性によって抑えられ、よじれることなくスムーズに動きます。 *P5130082.JPG *P5130084.JPG 仕上げ *P5140086.JPG *P5140087.JPG 余談ですがバッテリーP5140088.JPG 左がGPz900Rのバッテリー、右が最近の車両のバッテリー。 大きさ重さにして2倍くらい?