2018年09月20日(木)

ZX-6R 2009 GRN 整備

kawasaki ZX-6R GRN ZX600R 整備
 
 
2009年式 ZX-6R の整備内容のご紹介。
599ccと636ccを行ったり来たりの排気量設定の中、中量級スーパスポーツとして軽量化されまた、それまでのセンターアップマフラーからサイドショートマフラーにへの変更や足回りの刷新などで、2009年にフルモデルチェンジしたZX-6Rです。
 
 
いきなりバラされた画像からスタートです。
年式も2009年と10年に近くなってくると、いろいろ掃除できない部分に汚れがたまってしまいます。
今回は隅々まで点検・整備・メンテ・清掃のフルコースになります。
 
 
そうです。ステムベアリング。必ずメンテナンスします。
カスタムやオーダーのメンテナンスの際にはステムの清掃やグリスアップは行いますが、なかなか定期的にメンテナンスされる方は少ないと思います。
車両のフレームと前輪の操舵を担う部分で、バイクを走らせる限り常に動いていて、とても大きな力が常に作用し、操縦にはとても重要な役割をしています。
バラしてみるとメンテナンスしていても劣化して固着したグリスが見られます。
 
 
ステムベアリングの様子。
 
 
グリスを拭き取って清掃してみると、ベアリングの接点部分に磨耗のあとがありました。
稼働部分なので経年によってどうしても磨耗してしまいます。それを放置してしまうと、少しの傷が擦れ合ってさらに大きな傷になってしまい、スムーズなハンドリングができなくなってきてしまいます。
新品に交換します。
 
 
ステムベアリングを取り除きしっかりと清掃します。
 
 
グリスをたっぷり塗って。。。
 
 
グリスをたっぷり塗って、組み付けていきます。
 
 
サスペンションのメンテナンスです。
 
 
バラして、メタルパーツの磨耗や、樹脂パーツの劣化などを確認していくと、ダストシールにひび割れが見つかり新品に交換です。
 
 
ホイールハブのベアリングも取り外し、ハブ側を綺麗に清掃します。
 
 
タイヤも交換し組み付けます。
 
 
エアクリーナも確認(交換)インテーク部分も点検清掃します。
 
 
エンジンのヘッドカバー部分。お次はプラグの確認です。
外してみるとこんな感じ。
 
 
新品と並べてみると、そんなにすすけていませんが交換します。
 
 
続いてACG(交流発電機)のメンテナンスです。
車両の電制に使用されているのは直流電源ですが、エンジンの回転動力を用いてコイルと磁石による電磁誘導で効率よく発電する電源は交流電源になります。
発電された交流電源を整流し直流電源としてバッテリに蓄え使用します。
電源がなければバイクは動きませんし、発電しなければ電源が枯渇して止まってしまいます。

このZX-6Rは中量級スーパースポーツモデルとして、高回転で走ることが前提で作られています。
エンジンを高回転で回すことによって、オイルがよりよく循環し潤滑・冷却をおこないます。
街乗りなどで高回転にする機会が少ない場合、その冷却効果が効率よく行えないようなことがないように、マグネットローターの固定ボルトに冷却潤滑用ホールの空いた対策品を使用しました。
万が一、冷却効率が得られず熱破壊をしてしまうことを防ぎます。
 
 
 
そしてリア周りの点検整備を行います。
 
 
必ず行うのがハブベアリングの点検整備これは必須です。
 
 
写真には取りきれていませんが、そのほか諸々の整備をした車掌の完成写真は→こちら!!

2018/09/20 22:00 | 整備日誌♪ | コメント(0) | トラックバック(0)

この記事のトラックバックURL:

コメント

  • 投稿されたコメントはありません。

コメントを投稿

メールアドレスは公開されません。
※印は必須入力です。

名前※
メールアドレス
URL
コメント※
画像認証※
※上の画像に表示されている英数字を入力してください