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2018年10月09日(火)

H2 SX リコール

H2 SX リコール
 
 
 センタースタンドを蹴上げた状態で保持するためのスプリングブラケットピンの溶接が不適切なため、折れて脱落することでスプリングが外れ、スタンドが降下してしまうとのこと。ブラケットを対策品と交換します。
 
 
 センタースタンドを取り外します。
 
 
 
 左がリコール対象パーツ。右が対策パーツ。
 溶接の盛りがちがいますね。
 
 
 
 
 拡大の画像。左がリコール対象パーツ。右が対策パーツ。
 
 

 対策品との交換完了。
 目立たないパーツですが、引き起こされるリスクを考えると必要なリコールです。
対象の車両かどうか不明な際はご相談ください。
 

2018/10/09 18:00 | 車検・修理! | コメント(0) | トラックバック(0)

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2018年09月11日(火)

ZX-10R 2018 KRT リコール修理

ZX-10R KRT 2018 リコール修理
 
 
ZX-10Rのリコール修理。記事にしていない車両もありますが4回目のエントリーです。
過去3回のエントリーはこちらから。
 
 
こちらの車両は2018 KRT Edition。
2016のアップデートから大きなミッション系には変更はなく、パーツや手順はかわりません。
 
 
まずは外装。そして、スプロケットカバー、クラッチカバーを外して行きます。
 
 
スプロケッドは駆動力を後輪に伝えるため、規定トルクでしっかりと緊結されています。
適したツールで注意しながら緩めて行きます。無事にはずれます。
 
 
次にクラッチカバーを外し、クラッチを露呈します。
 
 
クラッチユニットを外すと、カセットミッションのカバーがでてきます。
右の写真にはクランクシャフトのバランサーとギヤが見えています。
 
 
カセットミッションを取り出しました。
リコールがかかっている部品ですが見た目では強度不足なんてわかりません。
 
 
左が今回のZX-10Rのカセットミッション。
右が以前の記事の「Z1000F型 ミッションオーバーホール」の写真と見比べると、ミッションの搭載方法が全く違うのがわかります。
エンジンブロックに組み込まれている Z1000 のミッションとは違い、ZX-10Rのカセットミッションはそのユニットごと引き出すことができるようになっています。
Z1000よりメンテナンス性は良く、こうやってかいつまんだ写真だけで見るとパパッとできてしまいそうに見えてしまいます。
 
 
対策品と交換するため、シャフトからミッションユニットからギヤを一枚一枚はずしていきます。
どれが何のギヤだかわかりますか?
 
 
左がリコール対象パーツ。右が対策パーツ。
対策済みであるかどうかを見てわかるように、機能に影響のない部分に物理的なマーカーが刻まれています。
 
 
インプット側もアウトプット側も対象となるギヤを交換して行きます。
 
 
こうして組み上げて完成。
あ、組み上がった写真が、、、

こちらをご覧ください!! ZX-10R 2018 KRT Edition

2018/09/11 18:00 | 車検・修理! | コメント(0) | トラックバック(0)

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2018年06月05日(火)

ETC断線

ETCアンテナ配線破損
 
 最近ではNinja1000などの車両には標準でETCユニットが搭載され、普及が進んでいるETC。
 二輪車に搭載されるようになってからはしばらく経ちます。
 料金所で停車し通行券を受け取ったり、料金を支払ったり。収納方法に制限の多い二輪車では料金所で時間がかかってしまいます。
 ETCを搭載していれば、スムーズにゲートを通過でき、料金所で変に緊張して慌てることもありません。
 
 
 しかし、そんな便利なETC。正常に稼働しないと、かなり恐ろしいことになります。
 不具合が発生しゲートが開かない時、二輪車が通り抜ける隙間はありますが、少しでもズレようものなら転倒は免れません。
 ギリギリ止まっても追突されたりしてしまうことが考えられます。危険です。
 
 
 ETCのセットアップは専門のお店で行う必要がありますが、セットアップされた機器を車両に搭載するのはさほど難しい作業ではありません。
 個人でネットショッピングで購入して取り付けたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 電源はここから、アンテナはここに取り付けて、本体はここに。。。などと、二輪車は収納部分がとても少ないので設置や配線の場所はとてもとても考える必要が出てきてしまいます。
 
 
 配線はそれぞれの機器を接続する重要な役割があります。
 本体に電源を供給する配線や、アンテナで送受信する信号線などがあります。一方、車両の方にはエンジンのような熱を帯びる部分もあれば、ハンドル周りなど動く部分もあります。
 また、できる限り配線を見えなくして綺麗に収めたい場合などは、カウルの中を通し、隙間から配線を取り出したりなどを行います。
 その時カウリングの召し合わせ部分にケーブルが噛んでしまったり、振動や動きで食い込んでしまったりなどで断線してしまうとETCが正常に機能せず、料金所でとてもとても怖い思いをしてしまいます。
 
 
 装着してそのままになってしまいがちな機器ですが、なにかのタイミングで配線は大丈夫かどうか確認してみてください。
 隙間からの配線の取り出しはその部分で干渉しないように、断線しないようにしてください。

2018/06/05 10:00 | 車検・修理! | コメント(0) | トラックバック(440)

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2018年06月01日(金)

ACG出力チェック

 ACG出力チェック 充電不良
 
 エンジンを動かすために必要不可欠な電気。当然です。
 単純にプラグで火花を飛ばしてガソリンを爆発させるだけでなく、ライトやウィンカーの点灯、車両によってはガソリンを空気と混ぜて送り込むインジェクションや燃料ポンプ。
 最近の車両にはいろいろなデータを測って制御するECUなどは、すべて電気がないと動かすことができません。電気がなくてそれらが動かないと当然エンジンはかかりませんし、走ることができません。
 
 バイクもエンジンの力を利用して発電しバッテリーに蓄えながら使っています。
 バイクを長期間乗らないと、バッテリーからイモビライザー(長時間で自動的にOFFになるのもある)など実装機器で使用する微弱な電力と自然放電でバッテリーに蓄えてある電気容量を使い果たし、エンジンがかからない。いいわゆるバッテリー上がりになってしまいます。
 実は、バッテリー上がりはそれでけで発生するわけでわありません。
 エンジンの力を利用して発電をしているのですが、その発電容量が利用電力容量を下回った状態で乗っていると、徐々にバッテリーに蓄えている電力量を使い果たし、結果、バッテリーが上がってしまいます。
 
 今回のこの車両、ACG(交流発電器)の不具合によってレギュレーター(整流・制圧器)の不良となり正常に充電ができなくなっていました。
 
 対象部品の不良状況、改善結果を確認するために計測機器、デジタルオシロスコープを用いて確認します。
 
 こちらは交流発電機の発電状況の計測。
 
 こちらはレギュレータから出力される直流電源の測定状況。
 
 
 車両のバッテリーがどこに積載されているか知っていますか?
 バッテリーも消耗品です。普段エンジンをかけていなくても劣化は進んでいます。
 乗りたい時に安心して乗れるようにメンテナンスは忘れないでください。
 乗り始めは調子よくエンジンがかかったのに、休憩して走り出そうとしたらエンジンがかからない。。。なんて、、、
 発電器がしっかり発電していないことや、発電していてもバッテリーが貯められていないことなどがあるので注意してください。
 
 

2018/06/01 10:00 | 車検・修理! | コメント(0) | トラックバック(0)

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2018年04月17日(火)

続・ZX-10R リコール修理 PART2

続・ZX-10R リコール修理 PART2
 
 
 
2018年2月28日にブライトから国内に向けて発表されたリコール。
初リコール修理の内容を、初回(→ブログ記事)、前回(→ブログ記事)と2回紹介しました。
 
 
 
今回もまたその3回目としてZX-10R ミッションリコール修理を少しご紹介。
 
 
 
 
ZX-10R Winter Test
本日の車両はZX-10R Winter Test Edition
こちらの車両はマフラーを交換、リンクパイプを装着していて控えめなスポーツ走行仕様になっています。
 

  
早速、リコール修理の作業にとりかかります。
 
ZX-10Rのミッションリコール修理の対応はいよいよ終盤。
アンダーカウルを外し、クラッチカバーやスプロケットカバーを取り外していきます。

 
 
ZX-10R エンジンスプロケット
露呈したスプロケット
 黒いドロドロとしたものが目立ちます。これは、チェーンオイルとホコリやゴミがまざった汚れ。
 チェーンオイルをマメに使用しているとどうしてもこの部分に汚れがたまってしまいます。
 ホコリや汚れを含んだオイルがシール部分などの樹脂部分にからんでしまうと劣化に繋がってしまいます。
 たまにドライブスプロケットカバーを開けて汚れをとりのぞいて、行き届いたメンテナンスをオススメします。
 そして、チェーンに少しのサビもみられます。しばらくチェーンメンテナンスがしっかりされていないのかもしれません。
 車両のどの部分もメンテナンスは必要ですが、走る・止まる・曲がるの部分についてはとても重要なのでしっかりとメンテナンスしなければなりません。
 
 
 
ZX-10R クラッチ
クラッチカバーを外しクラッチを露呈します
クラッチを外しこの先にあるミッションを取り出します。
この車両のリンクパイプもしっかりとチタンに焼き色がはいっていて綺麗です。
 
 
 
ZX-10R ミッション
取り出したカセットミッションのユニット
 
 
 
 粛々と作業をすすめていきます。
 ミッションのリコール部品を交換、ミッションを格納、クラッチ、クラッチカバー、カウルを取り付けて作業完了です。
 文字で書くとシンプルですが、台数をやってきていても、強大なエンジンの力を伝える重要な部分です。
 しっかり丁寧に作業をするので時間はかかってしまいます。
 
 
 
リコール修理が終わっていない方、対象の車両か確認したい方。
お問い合わせください。
 

2018/04/17 13:43 | 車検・修理! | コメント(0) | トラックバック(0)

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